合板事業

型枠用合板

国産針葉樹塗装型枠用合板「セイホクコート」 / 「ドルフィンコート」

国産針葉樹塗装型枠用合板は、建設の基礎工事や護岸工事などで生コンクリートを固める際に
使用される木製の枠材です。
型枠用合板の表面に塗料を施すことで、完成時の取り外しが容易で繰り返し
使用することができます。
また、コンクリート表面が平滑になり仕上り時の補修作業が軽減されます。
セイホクコー卜(板面/オレンジ塗装)及びドルフィンコート(板面/グリーン塗装)は、
JAS規格をクリアしていることはもちろんのこと、合法木材を使用していることで
「グリーン購入法に基づく特定調達品目」であり、森林認証制度「FSC®」(FSC®C110178)の
COC認証を取得している環境配慮型製品です。
型枠用合板の国内供給量は95%が熱帯林材などを使用した輸入製品で、国産材などを利用した国産の型枠用合板はわずか5%です。
熱帯林材の伐採地域にはオランウータンや象などが生息しているため動植物の生態系に
影響があるのではないかと危惧されています。
一方、国内では、伐採期を過ぎている国産材がふんだんにあるにも関わらず管理されないまま
放置された状態にあるため、近年の豪雨災害では土砂崩れを誘発する原因となっています。
国産針葉樹塗装型枠用合板(セイホクコート及びドルフィンコート)を使用することで
国産材の伐採量が増加し、伐採後の植林などにより日本の森林整備が促進されます。
また、国産材を使用することで熱帯林材の伐採量が減少し、その結果として自然環境が守られ
動植物の生態系が維持されることになります。

グリーン購入法に基づく特定調達品目の追加について…詳しくはこちら

森林認証制度について…詳しくはこちら

「ドルフィンコート」について…詳しくはこちら

「セイホクコート」の特長

● 国産材を使用し、環境保全に貢献します。
● 単板強度計で選別した単板を使用し、安定した強度の製品を提供します。
● 摩耗に 強い塗装加工を施しています。
● 硬化不良を防止し、 コンクリート面に色 写りしません。
● ノロ 付着が少なく、ノロ落としが簡単です。
● 使用後は回収し、パーティクルボードの原料や燃料チップとしてリサイクルできます。

JAS規格品「セイホクコート」

表面仕上げの様子

国産材を積極的に活用しています

コンクリート型枠用合板のJAS(日本農林規格)が制定された
1967年(昭和42年)当時の合板用原木は、ラワンなどの広葉樹が主流でしたが、
資源保護や温暖化防止など地球環境保護の高まりのなかで、1991年に
日本合板工業組合連合会は、合板原料を再生可能な資源である針葉樹材に
転換するための「合板原料の転換に関する基本方針」を公表しました。
これを契機に、日本国内の合板メーカー各社は、ロシアカラマツ、ラジアータパイン、ベイマツなどの針葉樹材への原料転換を進め、2000年には合板用原木の
約50%が針葉樹材となりました。
以降、日本の森林保全・維持のために、間伐材や小径木等の国産材を合板用材として
積極的に利用しはじめ、コンクリート型枠用合板も国産材を
活用するようになりました。
2013年には、合板製造のための国産材丸太の使用量は約300万m3となり、
2000年の22倍となっています。

環境負荷を低減します

合板も、その他の木材製品と同様に、製品の中に炭素をストックしています。
例えばコンクリート型枠用合板1m3(12mm厚の 910mm × 1,820mm サイズで約50枚に相当)の
重量は約450kg(比重0.45 として計算)で、その約 45% の200kgの炭素を固定できます。
CO2 換算量ではその 3.66 倍で約730kgとなります。

木材自給率50%達成を目指します

森林・林業基本計画では、合板用丸太の国産材使用量を2025年(令和7年)までに年間600 万m3に
することが目標とされています。
日本合板工業組合連合会を中心に、AKG50(あらゆるところに国産合板を使用し、木材自給率50%を目指す)キャンペーンを
推進しており、合法木材認定の国産合板を使用したコンクリート型枠用合板の生産量を増大させて、
木材自給率50%を目指しています。

製品概要

セイホクコート

ドルフィンコート

商品名
セイホクコート・ドルフィンコート
品目
表面加工コンクリート型枠用合板
厚さ
12mm
600mm・900mm
長さ
1800mm
樹種
国産カラマツ複合・ラーチ
塗装
ウレタン塗装
ホルムアルデヒド放散量
F☆☆☆

使用事例

マンション建設工事

小中学校建設工事

ダム治山工事

高速道路建設工事